スオスダイ！
MAYUK0のカンボジア情報誌です。
前回、カンボジア人の所得と収支についてお話しましたが、
今回はその続きになります。
コロナでより貧困になってしまったカンボジア。
後半は、カンボジア人のお金の借り入れの実態と、
お金と道徳に対しての欠如についてお話します。
カンボジアという国全体に関わる深刻な問題点になりますので、
どうか色々な方の目にとまったら幸いです。
収入源は観光だけに頼っていたシェムリアップ！コロナ渦の今
カンボジアのシェムリアップという街は、
かの有名なアンコールワットがある場所です。
その為、シェムリアップの多くの人々が、観光に関わる仕事についていました。
そんな中、コロナ騒動勃発！
ご存知の通り、海外からの観光客は皆無です。
それどころか、カンボジア国内の他の州からも観光客はほとんどいません。
つまり観光業に携わっていた人達は、収入が絶たれたということです。
収入源がほぼ観光だけだったので、かなりの痛手となってしまいました。
『財布の口は多い方が良い！』
コレは個人の話だけではなく、国として捉えても同じ事だと私は思いました。
以前の記事で、
道幅を広げる大工事が行われていると書きましたが、
そこで働ける人はまだありがたいと思います。
しかし、この工事で道幅を広げるにあたり、
1から2メートル奥に下がってくれと言われた家は悲惨です。
なんと…
国からの補助金は出ないらしく、自己負担なのだそう…
日本では考えられないし、恐ろしい事です！
こんな感じで、益々カンボジアの貧困は深刻になっているのです。
お金の計算が出来ない！どうにかなるさ精神のカンボジア人
カンボジア人だけに決まったことではないのですが、
比較的温暖な気候な地域の人はマイペースでのほほんとしています。
時間に追われせかせかしている日本人からすれば、
ものすごくうらやましいと思う時もあります。
でもコレが、
時間やお金に対してもそうとなれば話は別です。
例えば、
3万円の収入に対して支出が６万円なら、どう考えても毎月、
3万円ずつの赤字です。
しかもそれが何年も続いたら大変な事になるというのはわかります。
だけどカンボジア人では、
こういうあり得ないお金の管理をしてしまいます。
基本的に収支のバランスがプラマイ0またはマイナス！
あ〜、今月もお金が足りない…
そうならないようにしっかり計算して生計を立てなければいけないのは、
カンボジアでも同じ事のはず！
でも彼らには先のことを考えて少し貯蓄するなり、
お金を借りないように管理する事ができません。
更には、浅はかな考えで返せるはずのない金額を借り、返せると思ってしまいます。
たまたま先月どうにかなったので、（借金に借金をしたり物を売っただけなのに）
今月もこの先もどうにかなると言うのです。
ポジティブな思考は大事だけど…
お金に関しては、マインドだけではどうにもなりません！
日本人にもいますが…
思考を変えたらお金がはいる！と思ってる人がいます。
たしかにお金に対する思考も確実に大切ですが、
それだけではどうにもなりません！
目に見えない精神面と目に見える行動が両方伴って、お金というのは入ってくると思うのです。
お金をあちこちから借りるのが普通のカンボジア人
毎月ギリギリの生活だったり、貯蓄をせずローンを組んだり、
銀行から借り入れをしていたカンボジア人は更にどん底へ。
コロナで状況が一変！
今までどうにか払えていたものが払えなくなったのです。
人生何が起きるかわかりません！
いきなり失業するかもしれないし、病気になるかもしれないし。
日本だと国の制度があるので助け舟は出ますが、カンボジアでは一切ありません。
だからこそ自分で少しでも貯金したり、無理な返済プランを
立てたりしてはいけないのです！
でもそんな先の事を考えていなかったカンボジア人。
銀行や民間の消費者金融からお金を借りる人がすごく増えているという話があります。
元々、お金を借りることに対してのハードルが低いので、
あまり抵抗を感じず足りなければ借り、コロナが終われば返せると思っているのです。
カンボジアも、ローンをを組んだりお金を借りると利子がつきます。
お金が足りなくて借りても、借りた以上に返さなければいけない
訳ですから返せる訳がありません。
数字上考えればわかります。
なのに平気で借りてしまい、いつか返せると思い込んでいるのです。
そしてそれが国全体で蔓延しているとなると、
とても深刻だと思いませんか？
継続と努力が続かないカンボジア人
カンボジア人が物質的な面で豊かになれない理由は
色々ありますが、
彼らの継続と努力の欠如も理由の１つだと思っています。
実は以前書いたこちらの記事ですが…
日本語を教えてください！と頼んできたわりに、たったの10日で辞めてしまいました。
こういう事は過去にもあったので、
私はまたすぐ辞めるだろうなと心していましたが…案の定。
時間を守る事もできないので、
約束通りオンライン授業ができたのは6回中2回！！
しかも1時間から3時間遅れなんです！！
3時間とか、さすがにね…
致命的なのが、遅刻に対して悪いと全く思っていない事！！
この点もカンボジアが発展していくうえでの課題だと感じました。
そしてもう1つの課題。
嘘をつくことに対してもあまり罪悪感を感じておらず、
見え透いた嘘をついたり、正直に話さなければいけない事を隠したりしてしまいます。
先生や家族、親にまで…
これは、人としての正しい付き合い方やあり方ではありません。
他にもこんな話があります。
SNSの使い方を教えて欲しいという友人に、使い方やどうやったら見てもらえるのか？
そして収入になる仕組みを教えました。
しかし、投稿は最初の1週間で終わり…。
続かないのです。
続かないレベルが…
みな基本1週間が限度とかｗｗｗ
1日1投稿を長く継続して、
きちんと自分の商品が伝わるようにした方が良いと私は思うのですが…
お金を稼ぐがゴールで、そのためのツールの１つがSNS。
その事も教えましたし仕組みも伝えました。
しかし、やり方が雑！ｗｗｗ
そして簡単に挫折し、お金が入らないと思ってしまうのです。
継続と努力の素晴しさ。
この重要さをもっと彼らには理解してほしい！
そして、日本人は楽して稼いでるわけではないんだ！
この現実を彼らは知らず、ゆるく考え生きているのです。
途上国への支援はお金だけではない！稼ぎ方と道徳が必要！
カンボジア人の詳しいお金と教育事情を知ってしまい、
正直なところ以前のような熱い支援の気持ちは薄れてしまいました。
なぜなら、支援する側とされる側の熱量が違うからです。
彼らのゴールは他国から支援金を貰わずに、自立して稼げるようなる事。
そしてその為には、
稼ぎ方とその為のノウハウや人としての道徳を学ぶ必要があります。
しかし彼らには、その教育が家庭でも学校でもありません。
・嘘や隠し事
・お金と時間を守らない
・継続と努力が出来ない
右を見ても左を見ても、同じような人ばかりなのですから、成長が望めません。
この環境では、
いくら余裕のある人が金銭の援助をしても意味がありませんし、
いつまでたっても彼らは自立できません！！
仮に収入が増えてもどんどん使い、また援助してもらえばよい！
と甘えてしまいます。
最初は金銭の援助も必要だと思いますが、
1番大切な事はその後なのです！
技術や知識を提供し、それを活かして自分で稼げるようになる事！
そのためには、人としての道徳も大切だと私は思っています。
約束を守る事の大切さや、努力と継続の必要性です。
いくら支援する側がこの事を教えても彼らが変わろうとしなければ、
永遠に貧困は無くならないと私は思っています。
先ずは生活費のまかない方からだよ！
お金の勉強教えるから良い？聞いて！と言っても、
返事だけでうわのそら…
他人事のように、
「いつか私も勉強してお金持ちにならないとですね！」と
他人事のように叶うはずがない前提で言います。
だから貧困なんだという仕組みに気づいていないのです。
カンボジア人が貧困から抜け出すには？教育の必要性のまとめ
私がカンボジア人と深く関わるようになり気づいた事は、
貧困は国だけの問題ではないという事でした。
支援される側国民ひとりひとりの、
お金や道徳に対しての知識の向上も必要だと思うのです。
教育がなされていないので仕方ないのですが…
支援する側が指導していけば変われる可能性があると私は思っています！
頑固で(笑)簡単に聞く耳を持たないカンボジア人ですが…
何度も何度もしつこく指摘していく事で、
支援する側も無駄なお金の使い方にならないと思います。
長くなりましたが、
私も彼らとの付き合い方と支援の仕方を改めて考えようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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